ペルソナ設定やターゲット設定は重要だと言われます。
検索すれば、やり方やテンプレートもいくらでも出てきます。
それでも――
「決められない」
「これで合っているのか分からない」
そんな状態で止まってしまう人は少なくありません。
ですが安心してください。
それはあなたの理解力やセンスが足りないからではありません。
多くの人が、同じ理由でつまずいています。
この記事では、
ペルソナ・ターゲット設定が決められない人が
無意識にハマっている3つの理由を整理し、
本来どう捉えるべきかを解説します。
ペルソナとターゲット設定の基本的な関係
まず前提として、
ペルソナとターゲットは同じものではありません。
ターゲットとペルソナは同一ではない
- ターゲット
→ 年代・立場・悩みなどを共有する「層」 - ペルソナ
→ そのターゲット層を具体的にイメージするための
「象徴的な一人」
ターゲットは範囲、
ペルソナは焦点です。
この違いが曖昧なまま進めると、
「どこまで絞ればいいのか分からない」
という状態に陥ります。
ペルソナは「正解」を当てるためのものではない
よくある誤解が、
「正しいペルソナを作らなければいけない」
という考え方です。
ですがペルソナは、
未来を当てるための予言ではありません。
思考を一点に集め、
ブレずに考えるための道具です。
実在している必要もありませんし、
最初から完璧である必要もありません。
それでも決められない人が多いのは、
次の理由が重なっているからです。
理由① ポジションが決まっていない
ペルソナ設定で最初につまずく原因は、
実は「誰に向けるか」ではありません。
「どこに立つか」が決まっていないことです。
誰に向けるかより、どこに立つかが先
市場の中で、
- どんな価値を提供するのか
- どんな文脈で選ばれたいのか
- 何をやらないのか
こうした**立ち位置(ポジション)**が曖昧なまま、
ターゲットやペルソナを決めようとすると、
必ず迷います。
なぜなら、
立ち位置が定まらない状態では、
「誰が合っているか」を判断できないからです。
ポジションが曖昧だと、誰も決められない
条件を足せば足すほど、
- この人も当てはまる気がする
- あの人も外せない気がする
と、選択肢は増えていきます。
結果として、
ペルソナはどんどんぼやけていきます。
補足
ブルーオーシャン戦略で
競争しないポジションを定めることは、
ペルソナ設定の前提条件でもあります。
ペルソナやターゲットが決められない原因の多くは、
実は「誰に向けるか」ではなく
「どんな立ち位置で価値を出すのか」が決まっていないことにあります。
市場の中でどこに立つか、
競争しないポジションをどう考えるかについては、
こちらの記事で詳しく整理しています。

理由② 正解を探そうとしている
二つ目の理由は、
ペルソナ設定を「正解探し」だと思っていることです。
「このペルソナで合っているか」が気になる
真面目な人ほど、
- 間違えたくない
- 失敗したくない
- 後から後悔したくない
という思いが強くなります。
その結果、
「本当にこのペルソナでいいのか?」
と考え続け、決められなくなります。
ペルソナは仮説でしかない
ペルソナは、
最初から正しい必要はありません。
むしろ、
- 仮に決める
- 動いてみる
- 反応を見る
- 調整する
この繰り返しの中で、
現実に近づいていくものです。
正解を探すほど、
行動が止まり、
結果として何も分からないままになります。
理由③ 選ぶことの責任が怖い
三つ目の理由は、
「選ぶこと」そのものへの恐れです。
誰かを選ぶ=誰かを選ばない
ペルソナを決めるということは、
裏を返せば、
- この人には向けない
- 全員を助けるわけではない
という選択でもあります。
優しく、真面目な人ほど、
この線引きに強い抵抗を感じます。
選ばないと、誰にも届かない
ですが、
誰にでも当てはまる言葉は、
誰の心にも刺さりません。
結果として、
- メッセージが薄まる
- 特徴が伝わらない
- 選ばれない
という状態になります。
誰かを選ばないことは、
結果的に誰も救えない状態を生みます。
ペルソナ設定は「決断」ではなく「整理」
ここまで見てきた3つの理由から分かるように、
ペルソナ設定で必要なのは、
強い覚悟や大胆な決断ではありません。
必要なのは一貫性
大切なのは、
- どんなポジションに立ち
- どんな需要に向き合い
- どんな供給を差し出すのか
この一貫性です。
ペルソナは、
その一貫性を保つための目印にすぎません。
決めたあとに、いくらでも調整できる
市場も人も、固定されたものではありません。
ペルソナもまた、
- 動きながら
- 試しながら
- 育てていく
ものです。
最初に完璧を求める必要はありません。
補足
ペルソナやターゲットを決める前に、
「どこで戦わないか」「どんな価値で存在するか」を
一度整理しておくと、選択がずっと楽になります。
その考え方の土台になるのが、
ブルーオーシャン戦略です。

まとめ
ペルソナ・ターゲット設定が
決められない理由は、次の3つです。
- ポジションが決まっていない
- 正解を探そうとしている
- 選ぶことの責任を恐れている
ペルソナは、
当てるものではなく、整えるもの。
先に完璧な答えを出そうとするのではなく、
一貫性を持って動きながら、
少しずつ形にしていく。
それが、
ペルソナ設定における本当のスタートです。
