副業を始めるときに、つい見落としがちなのが 「本当にその需要はあるのか?」 という確認です。
多くの人はネットの情報やなんとなくの直感で動いてしまい、時間やお金を無駄にしてしまいます。
そこで必要なのが 市場調査アンケート。
二次情報(検索や本での情報)で立てた仮説を、一次情報(見込み客の生の声)で検証することで、
あなたの副業は「思い込み」から「確証」に変わります。
この記事では、副業初心者でもすぐに実践できる
アンケートの基本の作り方
Googleフォームなどで聞くべき質問項目
インタビューで深掘りする時の有効な質問
回答を集める現実的な方法(無料でできる工夫も!)
実際に私が使っているアンケートフォーム
を 完全ガイド として解説します。
こんな人に読んでほしい
・副業を始めたいけど「需要があるのか不安」な人
・ネットで調べても仮説どまりで、確証が持てない人
・初めてアンケートを取るけど、どう設計すればいいか分からない人
なぜ市場調査アンケートが必要なのか
副業を始めるとき、多くの人が「これなら売れるはず!」と直感や周囲の評判だけで動き出します。
しかし実際には、 「需要があると思っていたのに、誰も買ってくれない」 という失敗が非常に多いのです。
これは、二次情報(ネット検索・書籍・SNSなど)だけで判断してしまい、
「仮説」止まりで終わっているから。
ビジネスを成功させるためには、
仮説(需要があるかも)
確証(実際に欲しい人がいる)
の両方が必要です。
そして、この「確証」に変えるための最もシンプルで効果的な方法が 市場調査アンケート です。
アンケートで見込み客の「本音」を聞けば、
- どんな悩みがあるのか
- どんな解決策に興味があるのか
- 実際にお金を払う意欲があるのか
が明らかになります。

市場調査アンケートの基本の流れ
市場調査アンケートは、難しく考える必要はありません。
副業や個人ビジネスであれば、以下の 4ステップ を押さえれば十分です。
① 仮説を整理する
まずは「こんな悩みを持っている人がいるのでは?」という仮説を出します。
例:
- 「副業を始めたいけど時間がない人が多いのでは?」
- 「投資よりもリスクの少ない方法を探している人が多いのでは?」
二次情報(検索・SNS)で見つけた声を整理しておくとスムーズです。
② 質問項目を作る
仮説を検証するために、具体的な質問を設計します。
- どんな悩みがあるか
- どんな解決策に興味があるか
- 実際にお金を払う意欲があるか
質問は 5〜7問程度 に絞ると、答える側の負担も少なくなります。
③ 回答を集める
Googleフォームなどで作成し、SNSや知人に協力をお願いしましょう。
フォロワーが少ない場合は、無料モニター募集やコミュニティ活用がおすすめです。
④ 分析して確証に変える
集まった回答を仮説と照らし合わせます。
- 「悩みの声が多く集まった → 需要は確かにある」
- 「払ってもいい金額が想定より低い → 価格設定を見直す必要あり」
完璧なデータは不要。「傾向が見える」だけで十分に価値があります。
質問項目の作り方(フォームアンケート編)
アンケートの質を決めるのは「質問の内容」です。
副業初心者が市場調査をする場合、難しい統計データは必要ありません。
5〜7問程度のシンプルな設計 で十分です。
以下はおすすめの質問例です。
① 属性情報(回答者の背景を知るため)
- 年齢・性別・職業(大まかでOK)
- 副業経験の有無
匿名でも答えやすいように、選択肢式にするのがポイント。
② 現状の悩み・課題
例:「副業を始める上で、今一番困っていることは何ですか?」
自由記述にするとリアルな言葉が集まりやすい。
③ 解決策への興味度
例:「もし短時間でできる副業があれば、どのくらい興味がありますか?」
5段階評価(とても興味がある〜全く興味がない)にする。
④ 金額に関する質問の例
① 安すぎて不安になる価格帯
「このサービスがあまりにも安すぎると、逆に不安に感じる金額はいくらですか?」
(選択肢例:0円〜500円/501〜1,000円/1,001〜3,000円/3,001円以上)
② 高すぎて手が出せない価格帯
「このサービスが高すぎて、手が出せないと感じる金額はいくらですか?」
(選択肢例:5,000円以上/10,000円以上/20,000円以上/30,000円以上)
③ 理想的に感じる価格帯
「このサービスに一番ちょうどよいと感じる金額はいくらですか?」
(選択肢例:1,000円〜3,000円/3,001円〜5,000円/5,001円〜10,000円 など)
⑤ 自由記述(最後に余白を作る)
例:「その他、副業に関して感じていることや不安があれば教えてください。」
ここから意外なアイデアやニーズが拾えることも多い。
ポイント
・質問はシンプル&具体的にする(曖昧な質問はNG)
・選択式と自由記述を組み合わせる
・所要時間は3分以内を目安にする
インタビューで深掘りする質問(応用編)
フォームアンケートは「広く浅く」傾向をつかむのに最適ですが、見込み客の本音を知るには インタビュー が効果的です。
Zoomや対面で1人ずつ丁寧に話を聞くことで、アンケートだけでは見えない「感情」や「背景」に迫れます。
① 背景を聞く
「どうして副業を始めたいと思ったのですか?」
👉 行動のきっかけを知ると、その人の価値観や動機がわかる。
② 具体的な体験を聞く
「これまでに副業を試したことはありますか?うまくいかなかった理由は何ですか?」
👉 過去の失敗談から、解決すべき課題が浮き彫りになる。
③ 課題を掘り下げる
「今、一番の悩みや不安はどんなことですか?」
👉 ここで「なぜ?」を2〜3回繰り返すと、本質的な課題にたどり着きやすい。
④ 理想像を聞く
「理想的な副業があるとしたら、どんな条件がそろっていると思いますか?」
👉 成功イメージを知ることで、サービス設計に直結するヒントが得られる。
⑤ 価格感を探る
「もしその問題が解決できるなら、いくらくらいなら払ってもいいと思いますか?」
👉 「安すぎて不安」「高すぎて無理」の両面を聞くと価格設定の目安が明確になる。
⑥ 感情を引き出す
「もしその悩みが解決したら、どんな気持ちになりますか?」
👉 喜びや安心感など、感情レベルでの言葉はセールスコピーにそのまま使える。
インタビューのポイント
- 雑談から始めてリラックスした雰囲気をつくる
- 「なぜ?」を繰り返しながら本音を引き出す
- 相手の言葉をそのままメモする(表現が生きたデータになる)
回答を集める方法(無料でできる工夫と有料手段)
アンケートを作っても、回答が集まらなければ意味がありません。
特に副業初心者は「知り合いに頼むのも気が引けるし、フォロワーも少ない…」と悩むことが多いです。
安心してください。お金をかけなくても回答を集める方法はたくさんあります。
無料でできる方法(初心者におすすめ)
① SNSで呼びかける
TwitterやInstagram、Facebookで「アンケートご協力お願いします」と投稿。
👉 簡単なお願い+お礼(「回答者にはPDFプレゼント」など)があると参加しやすい。
② Googleフォーム+知人にお願いする
LINEやメールでフォームを送って協力してもらう。
👉 身近な人でも「副業に興味がある層」を中心に絞ると精度が高い。
③ 無料モニター募集
「無料で○○を試していただき、簡単なアンケートに答えてください」
👉 サービスの仮提供を通して、よりリアルなフィードバックが得られる。
有料でできる方法(必要に応じて)
① クラウドソーシングを利用
クラウドワークスやココナラで「副業に関心のある人へのアンケート」を依頼。
👉 1件50〜200円程度で依頼でき、30件集めても数千円。
② コミュニティを活用
Facebookグループや専門フォーラムで「調査協力お願いします」と投稿。
👉 参加者の属性がはっきりしている分、質の高い回答が得られる。
ポイント
- 最初は無料の方法で十分(10〜20件でも傾向は見える)
- 本格的に需要を検証したいときだけ、有料手段を組み合わせる
- 完璧な数は不要。「傾向をつかむ」ことが目的
何人集めればいいのか(サンプル数の目安)
アンケートを始めると、多くの人が気になるのが「何人集めれば十分なのか?」という点です。
結論から言うと、副業や個人ビジネスなら10〜30件で十分 です。
なぜ少なくても良いのか?
- 大企業は数百〜数千件を集めて統計処理を行いますが、それは数億円単位を投資する大規模ビジネスの話。
- 個人の副業に必要なのは「市場の傾向をつかむこと」であり、完璧なデータではありません。
- 10件でも「共通して出てくる悩み」や「多くの人が選ぶ価格レンジ」が見えれば十分価値があります。
実際の目安
- 10件前後 …とりあえず方向性を確認できる
- 20〜30件 …傾向が明確に見えて、自信を持って判断できる
- 50件以上 …余裕があればさらに確度を高められるが、副業レベルでは必須ではない
大事なのは「質」>「量」
- 同じ30件でも、的外れな層から集めても意味がない
- 「実際に副業を検討している人」など、ターゲットに近い人から回答を得ることが重要
つまり、数を追い求めすぎず「10〜30件を目安に、質を意識する」ことが成功への近道です。
アンケート結果の活かし方
アンケートの本当の価値は、集めることではなく 結果をどう活かすか にあります。
数十件の回答でも、きちんと分析すれば「仮説を確証に変える材料」になります。
① 仮説と照らし合わせる
- 「時間がない人が多いのでは?」という仮説に対して、実際に「時間が足りない」という回答が多ければ確証になる。
- 「月5,000円払ってもいい人がいるのでは?」という仮説に対して、半数以上が「〜5,000円」と答えていれば価格設定の根拠になる。
② ニーズの強弱を見極める
- 回答がバラけている → ニーズは弱いか、まだ明確化されていない
- 同じ答えが集中している → ニーズが強く、優先的に取り組むべきテーマ
③ 新しい発見を拾う
自由記述欄から、思いもよらない悩みや需要が出てくることがある
例:「在宅でできる副業ならやりたい」「家族にバレない方法を知りたい」など
これが新しい商品アイデアにつながる
④ 供給アイデアに結びつける
- 需要が確認できたら、「自分の強みや経験をどう活かすか」に進む
- 例:「時間がない人が多い」→「短時間でできる副業ノウハウをパッケージ化」
ポイント
- 完璧なデータ分析は不要。Excelにまとめて傾向を見るだけで十分。
- 大事なのは「需要は確かにある」と自信を持てる材料を得ること。
まとめ:一次情報を集めて確証に変えよう
副業で成功するためには、需要があるかどうかを思い込みではなくデータで確かめること が欠かせません。
その最もシンプルで効果的な方法が 市場調査アンケート です。
今回解説したように、
仮説を整理して
質問項目を作り
無料でも回答を集めて
結果を分析して確証に変える
この流れを実践すれば、副業初心者でも「やってみたけど売れない…」という失敗を大きく減らせます。
大企業のように何百件も集める必要はありません。
10〜30件の声を丁寧に拾うだけで、方向性を確かめるには十分です。
次回は、このアンケートで得られた結果をどう活かすか= ポジショニングの考え方 を解説します。
需要があることがわかっても、競合の中で埋もれてしまえば成果は出ません。
だからこそ「自分の立ち位置」を明確にすることが次のステップです。