「情弱搾取」という言葉は、とても強い言葉です。
使い方を間違えれば、誰かを一方的に断罪することにもなります。
だからこのテーマについては、
正直、書くのを避けてきました。
誰かを批判したいわけではないし、
特定の人やビジネスを糾弾したいわけでもありません。
ただ一方で、
自分がどこに立たないのかを
言葉にしておかないと、
誤解されたまま仕事を続けてしまうとも感じていました。
このページは、
「正しさ」を主張するためのものではありません。
私自身の線引きを整理するための文章です。
「情弱搾取」と呼ばれるものが生まれる構造
まず前提として、
いわゆる「情弱搾取」と呼ばれるものは、
必ずしも悪意から生まれるとは限りません。
多くの場合、
それは構造として生まれます。
- 不安が強い人ほど、答えを早く欲しがる
- 「断言できる人」が頼もしく見える
- 再現性より、分かりやすさが評価される
- 短期成果や即効性が正義になりやすい
この需要がある以上、
それに応える供給が生まれるのは自然なことです。
つまり、
誰か一人の悪意ではなく、
需要と供給が噛み合った結果として
そう見える構造が出来上がる。
私はそう捉えています。
「救う」「稼がせる」という言葉への違和感
私が強い違和感を覚えるのは、
「情弱を救う」「稼がせる」という言葉です。
この言葉は一見、
善意に満ちているように聞こえます。
ですがその裏側では、
無意識のうちに上下関係が作られます。
- 救う側と救われる側
- 教える側と教えられる側
- 分かっている人と分かっていない人
その構図が前提になると、
「自分で選ぶ」という感覚は弱くなります。
私の経験上、
本当に苦しんでいる人に足りないのは、
情報そのものではありません。
判断するための軸です。
その軸がない状態で答えだけを与えても、
長くは続きません。
私がそのやり方を選ばない理由
だから私は、
答えを断言するやり方を選びません。
- これをやれば必ず稼げる
- この通りにすればうまくいく
- 考えなくていい
そう言えば、
短期的には安心してもらえるかもしれません。
でもその安心は、
依存を前提にした安心です。
もし結果が出なかったとき、
関係は簡単に壊れます。
そして何より、
その人の人生の選択を
外注させてしまうことになる。
私はそれができません。
これは能力の問題ではなく、
私自身の選択です。
私が引いている線
納得解コンサルティングでは、
最初からいくつかの線を引いています。
- 不安を煽らない
- 正解を断言しない
- 数字を最優先にしない
- 考える力があることを前提に関わる
- 自分で選ぶ意思のある人と仕事をする
そのため、
最初から「情弱」を対象にしていません。
誰かを下に見て、
救い上げる前提の関わり方はしません。
一緒に考え、
一緒に整理し、
自分で選べる状態になることを
大切にしています。
線を引くことで失うもの・得るもの
この線引きによって、
失うものもあります。
- すぐに答えが欲しい人
- 断言してほしい人
- 短期成果だけを求める人
そうした人は、
きっと私のやり方には合いません。
一方で、得られるものもあります。
- 納得感のある関係
- 長く続く対話
- 一貫性を保てる仕事
線を引くことは、
排除ではありません。
選択です。
まとめ|線を引くという選択
私は、
全員を救えるとは思っていません。
合わない人がいる前提で、
仕事をしています。
その方が、
誠実でいられると思うからです。
情弱搾取と呼ばれる構造について、
私はこの線の外側に立つことを選びました。
それが、
納得解コンサルティングの前提条件です。
この文章は、
多くの人に刺さらなくて構いません。
ただ、
誤解されたまま仕事をしないために
必要な線引きでした。
ここまで読んで、
「合わない」と感じたなら、
それも一つの納得解だと思っています。

