ネットワーク外部性とは？新規創業への影響と成功のための戦略

2024年8月5日

私が参加している「ももクエ」の中で、宿題からフィードバックをいただいています。
新しいアイデアや自分に不足している点をご指摘いただけて非常に勉強になっています。

そのフィードバックの中で、「ネットワーク外部性」について理解した方が良いと言われました。
初めて聞いた言葉だったので、調べてみると、確かにこれから事業をしていく上で、考えておくべきだと感じました。

今回はネットワーク外部性について解説していきます！

ネットワーク外部性とは？

ネットワーク外部性（ネットワークエフェクトとも呼ばれる）は、製品やサービスの価値が、その製品やサービスを使用する他のユーザーの数によって影響される現象を指します。
具体的には、ユーザーが増えるほどその製品やサービスの価値が高まるという効果です。

私の場合、個人のコンサルティングを主なビジネスとしています。
するとクライアントが増えても、それだけでは単価以上に価値が高まりません。
そこで事業を軌道に乗せていくには、ネットワーク外部性を意識した提供価値や収益モデルを検討することが重要であると気づきました。

SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）
- FacebookやInstagramのようなSNSでは、ユーザー数が増えるほどそのプラットフォームの価値が高まります。多くの友人や知人がそのSNSを利用している場合、そのプラットフォームはより魅力的になります。
通信サービス
- 電話やインターネットのような通信サービスもネットワーク外部性を持ちます。電話が発明された当初、電話を持つ人が少なければその価値は低かったですが、電話を持つ人が増えるにつれて、その価値も高まりました。
オンラインマーケットプレイス
- eBayやAmazonのようなオンラインマーケットプレイスもネットワーク外部性を持ちます。買い手と売り手の数が増えるほど、取引の機会が増え、市場の価値が高まります。

ネットワーク外部性は、技術の普及や市場の成長において重要な役割を果たし、多くのデジタルプラットフォームやテクノロジー企業がこの効果を活用して急速に成長しています。

私がツムツムにハマったのも、やっている人が多くて共通の話題になるからです。
こういったネットワーク外部性をしっかりと設計していくことで、ビジネスの価値を格段に上げていくことができるでしょう。

ネットワーク外部性は新規創業（スタートアップ）に対して大きな影響を与える要因となります。
以下にその具体的な影響をいくつか挙げていきます。

迅速な成長の可能性
- ネットワーク外部性が強い市場では、製品やサービスが広く受け入れられると急速にユーザー数が増加し、その結果として市場シェアを迅速に拡大することが可能です。たとえば、SNSやオンラインマーケットプレイスのようなプラットフォームビジネスでは、初期ユーザーを獲得することで口コミやネットワーク効果により急成長することが期待できます。
顧客維持の向上
- ユーザーが増えることでサービスの価値が高まり、既存のユーザーが他のサービスに乗り換えるインセンティブが減少します。これは、顧客維持率を高め、長期的な収益性を向上させる要因となります。
競争優位性の確立
- 大規模なユーザーベースを確立することで、競合他社が市場に参入しづらくなることがあります。これは、ネットワーク外部性によって自社の製品やサービスの利用価値が高まり、新規参入者が同等の価値を提供するためには大規模な投資が必要となるからです。

初期のユーザー獲得が難しい
- ネットワーク外部性が強い市場では、初期段階で一定数のユーザーを獲得しなければ製品やサービスの価値が十分に発揮されないため、初期のユーザー獲得が非常に重要かつ難しい課題となります。
競争が激しい
- ネットワーク外部性のある市場は非常に魅力的であるため、多くの企業が参入を試みます。このため、競争が激しくなり、新規創業企業は資金力やマーケティング力で劣ることが多いため、競争に打ち勝つための戦略が必要となります。
投資の必要性
- 初期ユーザーを獲得し、ネットワーク効果を発揮するためには大規模なマーケティングやプロモーション、インフラ投資が必要となることが多いです。これにより、初期の資金調達が困難な場合があります。